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家づくりの現場から

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漆の旅、その三。

2017年08月25日

”森が二生を得る家”より。

前回、福島県は喜多方市の塗師 村上 修一さんより『拭き漆』で仕上げてもらった製作キッチン天板とダイニングテーブル天板のお話はさせていただきましたが今回の漆は福島県会津産。

村上さんが6月から10月に山に入り、『漆掻き』をしたものです。

漆の樹液は漆の木を傷つけることで、木が自分の身を守るために樹液を出して傷をふさごうとするためだそうです。
これをヘラで集めるとのこと。

ここで使われているのが写真のかわった形をした漆カンナ(手前からカンナ、エグリ、カマ、カキタル)と呼ばれる道具。
数年前にとあるNHKの番組で拝見した中畑文利さんが日本で唯一つくっている道具なのです。
職人によって使い方が違うのでほとんどがオーダーメイドなのです。

しかしながら一本の木から採れるのは、牛乳一本分程度とわずかな量。
木が成長するまでに15年~20年。(写真の漆は約3年目)

輸入品の漆が多い現在。これからも少しでも多くの国産漆でモノづくりを広めていってほしいと思います。

posted by しん at 10:17 PM

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